植物性のミルクは、地球にやさしい?

植物性のミルクが排出する二酸化炭素は、メタンガスを発生させる酪農家の牛が排出する二酸化炭素の約3倍を下回ると言われています。これは植物性のミルクを使用すべき大きなメリットですが、それほど明確ではないのも事実です。
例えば、イギリスに住んでいる人が、カリフォルニアで栽培されたアーモンドを使ったアーモンドミルクを選ぶとしたら(世界のアーモンドの大部分はカリフォルニア産です)、大西洋を渡る輸送で排出される炭素だけでなく、生産時に使用する水の量なども考慮する必要があります。
アーモンドの木は非常に喉が渇きやすく、成長するのに非常に多くの水を必要とします。カリフォルニアは干ばつが多いことで知られているので、水の使用については物議を醸すこともあります。アーモンドの受粉に使うミツバチの徴集についても、賛否両論となっています。
ココナッツも同様で、ココナッツミルクは暖かい地域から輸送されるため、結果として二酸化炭素排出量が多くなってしまうことから、農家の環境も注目されつつあります。
植物性ミルクのほとんどはテトラパックに入っています。テトラパックは紙とプラスチックの混合素材でできているため、リサイクルが難しいことで有名ですが、お近くにTerraCycleがある場合は回収してもらえるかもしれません。
牛乳はリサイクル可能なプラスチック容器に入っていることが多いのですが、ご存知のように、使い捨てのプラスチックは環境にとって良いものではありません。牛乳宅配便なら、ガラス瓶で提供されるため、何度も使えますし、今では植物性ミルクの配達を行っているところもあるので利用してもいいかもしれません。
それでも、植物性乳製品のカーボンフットプリントは、英国にある酪農家ほど高くはありません。もし、最も二酸化炭素排出量の少ない植物性ミルクをお探しなら、オーツ麦とエンドウ豆を選ぶのがおすすめです。おそらく最も環境に優しい植物性ミルクは、英国産のオーツ麦を使用してご家庭で作られるオーツミルクでしょう。その次が、英国産のオーツ麦を使ったオーツミルクで、牛乳配達会社が電気自動車でガラス瓶に詰めて配達するものだと言えるでしょう。